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ヨガとの向き合い

プライベートレッスンにて、絵を描かれる成人男性で自閉症の方にヨガを伝えています。
回を重ねるにつれて、少しずつコミュニケーションが取れ変化が見て取れます。

僕自身もポーズの練習の中で、色んな事が頭をよぎる事もあれば、思いが支配してポーズに集中できない日もあります。
  
自閉症の方は、感覚が敏感すぎるために外界に対してシャットアウトする場合もあると、何かの授業で聞いた事がありました。

いま、ヨガを伝えている方も、ポーズを行いたいけど、それと同時に色んな事が脳裏にやってくるみたいで、ポーズに集中する事がなかなか出来ません。
緊張もあり、肩が強張ったり、呼吸法を行うのも難しいです。

ゆったりとしたポーズの中でリラックス出来たり呼吸にもアプローチ出来ればと思ってましたが、小さな動きになるにつれて、頭の中には他の事がやってくる割合が大きくなりヨガに向かって行く事が出来ません。

少し難しいポーズだと、その動きを追っていくので集中がしやすいようです。
ヴィンヤサを行う事は難しいですが、ポーズに対する捕われが無い分、難易度が高い方が楽しそうに行っています。
   
呼吸に関しては鼻から吸って鼻から吐くことが難しく、口から吐いたり、呼吸を一瞬忘れてしまったり。。。
それでも回数を重ねる事に、呼吸に対する意識も高まり、上手く行かないけどトライする姿勢が素晴らしいです。  

     

ポーズを終えた後は、パドマーサナを組み、少し静かに座る時間を設けています。
出来るだけ呼吸が穏やかになればと思いますが、やはり難しい。

しかし、静かな世界に向かって行く練習がとても大切に思っていて、穏やかに呼吸できるよう何度もチャレンジします。5分くらい時間が経ったので、そろそろ終わろうかと思うと、『まって!もう1回』っと、それが何度も何度も繰り返されます。

   

この静かに座る時間は、僕も同じように座り、納得が行くまで待つようにしています。
時には40分近く続く時もあり、僕が足の痺れを切らしてしまってることも、、、、、
  
それでも、終わる瞬間は解ります。
表情が変わり呼吸の質が変わった思った時、相手が両手を合わせてお辞儀をします。
これで、その日のクラスは終了します。

終わった後に話を聞くと、頭の中がキレイな色になった!嫌な世界が消え去った!っとか、ヨガとの向き合いの中に明確なビジョンを持って居るんだと気づかされました。
    
ポーズが出来るようになるとか、呼吸法で止める時間が長くなったとかではなく、この方にとってのヨガは何を大切にしているのか。

   

ただ静かに座るのではなく、なぜ座るのか。ヨガや座る事によって何がしたいのかを。
この時間は僕にとっても大切な時間へとなっています。

 

少しずつ変化が起きて来てるので、今回はボルスターを使いリストラティブのポーズを一つ行いました。
この事が、何を意味するのかを理解できないので、初めはキョトンっとしてましたが、だんだんと身体をプロップに預けていき、普段のポーズ中より気持ちよく呼吸が行えてました。

僕の中では、ちょっとした感動ものです。
     

お家へ伺ってからクラスを行える状態になるまで1時間くらいかかる日もあったり、色んな事がありますが、ほんとに色んな事を学ばせてもらっています。